退去立会でつい見落としがちな“動く設備”。換気扇や扉の小さな不具合をどう扱うか

今日は朝から現場をあちこち回ってきました。秋らしい風が吹いて気持ちのいい一日で、大阪市内の現場を中心に、摂津市や河内長野市まで足を伸ばしました。城東区の事務所を出るときにふと「退去立会で細かいところを見落としてしまいがちだな」と思い、道中で見かけたことをそのまま書いてみます。

退去立会といえばクロスの汚れや床のキズがぱっと目に入ります。でも私が最近よく目にするのは、「動くもの」の不具合です。キッチンの換気扇が低速でしか回らない、トイレの換気扇がスイッチを入れてもモーター音だけで実際に風が出ない、クローゼットの引き戸が引っかかる、室内ドアのラッチが固くて閉めにくい──こうしたことは、入居者が生活していてストレスに感じる上に、次の入居者の内見で第一印象を下げる原因になります。

今日回った現場の例を少しだけ。大阪市西淀川区のワンルームでは、換気扇のフィルターがべったり油で詰まっていました。フィルター掃除だけでかなり音が静かになり、換気の効きも改善。大阪市中央区のある物件では、トイレの換気扇本体は古いけれどファンを清掃するとしっかり回り出し、交換を先送りできそうでした。摂津市の戸建てでは、廊下の引き戸のローラーがすり減っていて、ちょっとした調整で滑りが戻るものの、交換も視野に入れた方が良さそうでした。

こうした「小さな不具合」は、管理会社やオーナーさんが判断に迷う場面が多いです。私が現場で心がけているのは、まず「生活に直結するかどうか」を見極めること。具体的には:

  • 換気扇や給気口は実際に動かして音や風の有無を確認する。
  • 扉や引き戸は開閉を数回試して引っかかりや異音をチェックする。
  • 水まわりの小さな動作(浴室の排水、キッチンの水はね、トイレの流れ)も立ち合い時に必ず確認する。

これだけで、退去後の対応の方向性がずいぶん決まります。たとえば換気扇なら、まず掃除で十分か、それともモーター交換や本体ごと交換が必要か。扉なら調整で直るのか、レールやローラーの交換が必要か。小さな手当てを先にしておくと、原状回復工事の見積りも現実味を帯びてきますし、入居者満足度も上がります。

また、現場で気になったことを写真だけで伝えるケースも多いですが、動きの不具合は短い動画を一緒に撮ると説明が楽になります。大阪府内では道が狭かったり、階段ばかりの現場も多いので、作業のやり取りをシンプルにする意味でも効果的です。

最後にもう一つだけ。河内長野市の古いアパートで見かけたことですが、換気扇の不具合が長引くと結露やカビに結びつきやすく、クロスの貼替範囲が広がってしまいます。クロスや床の話だけでなく、換気や扉の小さな不調にも目を向けておくと、結果的に工事の手間とコストを抑えられることが多いです。

今日の現場回りはそんな発見の連続でした。大阪市の現場を終えて事務所に戻る道すがら、ちょっとした手直しで次の入居者に喜んでもらえるだろうなと嬉しくなりました。退去立会のとき、気になる「動くもの」は見逃さないでくださいね。


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